今日は何の日、でもなく

いろいろなリンク集

ダウンロード違法化の前に、パソコン世界のやってきたことを考えよう

今回の違法化既定ラインみたいな話で、「ネットがネットが」「フリーライダー」とか先方が騒いでますが、
……っていうけどパソコン通信の頃から、いやそれすらなかった頃から(昔は大学の近くには)PCソフトレンタル屋、もしくは擬似レンタル(販売→買取)の1つや2つはあったし、アングラコピーはパソコン業界のかつての主軸だったんだから、今のネットだけを100%責めるのは筋違いだ。つーかお前ら(相手方に言っている)の技術者側にマイナスを止める有能な側がいなかっただけだろ。もっと早く対策しろよ。

とかとも思いますが、P2Pにダミーの感染ファイルとかをネットに載せてるゲームメーカー関係者ぽい人のほうが、生死を意識して確信犯でやってるだけよっぽど優秀かと(犯罪者ですが)。以下コピーの歴史みたいなのはここで書くよりも正確なデータが書籍とかになってるんで参考程度に読んどいてください。

パソコン黎明期の頃はソフト産業自体がなかったのと、その産業にわる人材を育成する必要があるので、ある程度コピーが黙認されてきた

昔、それ(コピー行為)が事実上黙認されていたのはいわゆるソフトにプロテクトなんてもんはなく、すぐにソースが見やすかったのも**あるし、ソースによってプログラムを学ぶという環境があったからだ。ちょっと前のHTMLの世界みたいなもん(人のHP見てタグを学ぶみたいな)。いわゆる立ち上がり期はしょうがない、認知のための税金みたいな考え方もあった。

ファミコンMSXの頃はコピーのハードルが上がったので(市場が大きいので)数は多かったものの、今ほど比率の上ではメジャーではなかった

(PCフロッピーの)データコピーから、ファミコン以降のコンシューマーの爆発的普及でそれらや、PCもMSXあたりはゲームカートリッジに記憶させる形にかわって、未だ市場規模はあったもののかつてのビジネスアプリからゲーム産業にコピー自体の主軸が移って、吸い出すハードが高いのとコピーツールに若干難易度があることもあってコンシューマーでは少し「地味」に収まっていた。それでも、個別数では物凄い数は売れていたのだが、爆発に爆発していたコンシューマゲーム全体に占める比率としてはわずかなものだった。この頃アジアからコピー可能なあれの輸出入で儲けたのが某空へ行くはずだった…いややめよう。この頃は僕もアングラなそのへんの元締めの人にフィリピン・パブで奢ってもらったり(半アングラ電脳アジアビジネスな人たちのたまり場)、よくわからない世界の人とたくさん付き合いをしていたものだ。いや、これは関係ないね。

パソコン通信が人をつなげ、ネット上での交換複製行為が成立するようになった。でもまだこそこそしていた

ゲームでないPCの世界に話を戻すと、昭和末期の頃から「パソコン通信」という文字だけでやりとりし電話直繋ぎのネットワークが流行ることになり、いままではどうしても友達リアル交換やショップでやり取りしていたものが、通信によるデータ伝送がカンタンになったこともあって、それらの情報をとりまとめたアングラサイトが全盛となった。理由は「つかまんないから」。今思えば「電話回線から辿れるじゃん」と思うんだけど、挙げられるような人はわいせつ写真の販売とかで、著作権とかはほとんどなかったように思う。数人しか接続できないし、法律上傍受できないだけに、ホスト局所持者自宅に踏み込まないと「現場のログ」を押さえられないというのと、それらの犯罪の一般認知度の低さの問題か。

その後平成の世になり「インターネット」になって、でもまだアングラサイトは隆盛で裏でパスワードやデータを撒くなどの世界が続いていたが、だんだんインターネットが成熟して外国からやってきたP2Pソフト(WinMX等いろいろ)の拡散によって、それら「アングラサイトからデータを落としてgoogleで登録アカウントパス検索する」ような習慣はなくなり、国産P2P・日本語版ありP2PWinny等)普及によってソフト以外の映像やCDのコピーも楽に入手できるようになる。

カジュアルコピーとアップ者だけが犯罪になる日本の法律のせいで、コピー犯罪意識はゼロ

さらに最近になると「P2P&コピー指南本」の蔓延でコピーを気に留めないユーザーが増殖し、ごく一般の女子高生がCDを複写するような「カジュアルコピー化」とともに、かつてのアングラヒーロー・自称ハッカーは賞賛を集めなくなる。改変するいわゆる「MAD職人」、アップロードする「スキャン職人」は「舞台」が増えたこの頃から増える(後にニコニコで活躍)。メーカー側も、これらの「コピー蔓延」を最初は多少は宣伝になるとか笑っていられる範囲内だったが、最終的に現在では統計すらたいしたデータもないが、実感としてはCD、DVD、PCソフト(おもにエロゲー)、出版(おもに書籍よりは雑誌)は産業としての成立が危ぶまれるほど大きく被害を受けた(当たり前、各ソフト・書籍等前記のソフトはみんな売れないものは数千枚で採算が取れるようになっていた。しかし、コピーされるとものにもよるが百から万単位のアクセス。仕掛けを上手くいかせばPRにはいいかもしれないが、買われないと丸損で、それで枯れた人も沢山居たはずだ)。案外コミックの場合は、ユーザーのパイが大きいのか、そんなに枯れてはいないが、OLDマニア系漫画店の一部の衰退を考えると、若干影響はあるのかもしれない。

アングラをメジャーにしたYoutube以降、成功例に順ずると動画はこのグレーな方法論でやればいいと企業が思うようになった

今は、米国Youtubeあたりの台頭から、(厳密には)違法と解釈できるサイトを大手企業の関連会社がやるようになって個人は罪の意識を感じることなく、ほんとうに楽にユーザーが「のっかりやすく」なった。

そして、大きな悪党よりも小悪党が増えた。
そのため、もし捕まるとしたら(まず誰かの著作権などを保持する企業に裁判を起こされればだが)、「大きく儲けない」彼らを訴えても、企業は推定損害賠償額が低いと抑止効果も薄くなるためわりがあわない。

それに、今のようにすぐにあっさり削除されればそのほうがいいので企業も裁判などコスト高でやりたくないし、妥協をするようになった。

ニコニコみたいなおよそ一昔前なら遵法といえないサイトでも、方法論が得意なスタッフによって、ユーザーサイドに立ったイメージ戦略、最初から大きい成長データのリリースが日々あるというもう1つの戦略性で事実上の容認を受けている。Youtubeみたいなビジネスを作ろうとしても人を集められる理論のない各社(他の動画サイト等。忘れられているワッチミーTVとかもそうですね)は早期にビジネスインフラに転化させてくれるのなら文句はないし、コンテンツフォルダ(例:古くからCS放送等に取り組んできている吉本等)は商売として乗りたいと思うわけだ。誰も大きくは非難の声をあげない。火を消すということでネットユーザーはともかくインターネット関係事業者、しまいには同業者からも文句を言われることが明白だからだ。誰も「お前がインターネットの可能性を潰した」なんていわれたくはないはずだ、国とか本当の意味での権力者以外は。

アップローダー、ダウンロードブログに群がる業者群

「動画サイト」はメジャーだが、違法に残り続けるものに「ダウンロードブログ」がある。この類が生き残っている理由には実は一部のアフィリエイトの功罪も大きい。よくある「コピー書籍(美少女漫画・同人誌など)のダウンロードブログ」には、D○M同人、成人海外サイト(カ○ビアン等)のアフィリエイトがはりついていたりして(これは実際に見ているので実名であげて差し支えないと思うが)、違法コピー提供者に収益の機会を与えているのも蔓延が消えない1つの理由だ。

そういうアフィリエイト認可企業側も、一部であろうがたいして「遵法サイトだけに提供していこう」という意識が高くないのは如何なものか。この点は、アフィリエイト事業者側に、結構大きい企業が提携事業者として参加しているのも知っているので(例:アニメ会社等や商社等)、まずいんじゃないか。そろそろ少し脱アングラして基準を見直していってほしいものだ。


アフィリエイトの他にも、風俗店舗や出会いサイト系代理店がアクセスを集めるため(間接的な利益のため)、ダミーとしてそういった非合法のマンガ本のDLサイトや動画共有サイトのコピペブログを作っている(アドサーバをWHOISするとそれ系広告代理店だったり、直リンクの風俗店広告が張り付いている)。これこそ(運営側が)フリーライダーで、そういうタダで(誰かの著作権コンテンツが)提供されつつ、実は他の部分(自分の店舗へアクセス誘導)でさらに利益を得られているというセカンドレイプ的(どこが)なものもあって、さらにコンテンツは違法に拡散されていくわけだ。

で法律ができたら多分こうなるんじゃないか

で、ダウンロード違法の法律が制定されたとして。

ダウンロード正常化が「完全に」できるかっていったら出来ないはずだが、業界団体等はユーザーに萎縮をしてもらいたいわけで。逮捕例を作ってけん制したいでしょうから、法制化されたら技術的に追いかけられないとしても、密告でもなんでも受けて内偵し、誰かとばっちり的に若干ダウンロード量が悪質な、でもフツーの人が告訴されるはずだ。少なくとも被害の大きいソフトウェア業界か映像業界はやるだろう。出版は業界団体が推計とかとってないだろうから、多分超メジャー作を持ってるとこしかやんない。

○ ○ ○

と、ここまではこれからとここからの流れ。どっちがいいとか悪いとかじゃなくて、時間軸で見たら今の「ネットが悪い」といわれる前にいろんな流れがあるということ。

パソコンは、ネットはなんでも手に入る魔法の箱、だけど力をつけすぎた。悪く言えばアングラをメジャー化させたのが罪かも

パソコンやネット自体がバブル崩壊後の低成長時代に消費者の出費を抑える「これがあれば、なんでもサービスはタダ(プリインストール含む)の魔法の箱」として成長していった側面もあるわけで、それが物凄く大きくなったら、リアル経済もネットの無償サービスみたいに広告モデルで成立させるしかなくなるようなよくわかなんない世界になってしまうわけで。最近はネットの急成長で(コピーが出回るようなコンテンツの)モノを買わないことの原因がここにあることに企業も気づいてきた(物販モデルとしてamazon楽天は成功しているが、売れる商品はどこにおいても売れるので、メーカー側から見れば「多く売る一販売店」という意識がある)。取扱量は驚愕には値するが、全体を凌駕したり、コンビニチェーンを超えるほどは売れていない。

(話がかぶるが)昔は若干の複製品は容赦していた部分がる。それには理由がある。メーカー側も「コピーユーザーもいるけどそのせいで2次商品がソフトウェアの出回ってる数より2倍くらい売れるからいいか」「PRになるからいいか」だったのが、今は逆に「PRタダでできるからバイラルマーケティングとかいうのにでも載せるか」「CGMみたいなのがお金がかかんないから使うか」みたいになってきた理由は「商品が売れなくなってきて」「企業で予算が取れなくなって」(それはみな不景気のせいだと思っていたが)いざ(企業だけは)好景気となって、元はといえばネットの「コピー蔓延が原因」であることに気づいた。

「メーカー主導」の世界だったのがネット以降「ユーザー主導」に立場が逆転しているというだけのこと。この流れは企業にとってはあんまり都合よくはない。口コミではしばしば、いままでは問題なく流通していた商品も、人の妄想で問題のある商品となることがあるからだ。テラ豚丼だってKFCだってネットに流されなければよくある悪ふざけで終わるところを、アルバイト不祥事で上層部が謝罪もしくは火消しまでしなければならなくなったわけで。


話が逸れた。この「ダウンロード違法化」の件、業界は「正常化」を進めたいんだからMIAUとかいう猫団体では脅しが効かないのも当然。
みんなが政治を口に出すけど、実際は政治が大事なんじゃなくて「政治力」というかネゴシエイト能力なのであって、実はネゴシエートの達人といえば表側の人たちではないのである。バックにある何かをいじらないとムリ。

ネゴシエートが重要だというのは、ネット世界ではホリエモン以外の2人(楽天ソフトバンク)の野球参入の時に散々見ているのに、誰も学んでいない。
○ ○ ○


脈々としたコピーの流れ、全てタダがいいというアメリカの能天気な方々の思想が混沌と元に流れているネット。
あちらの見方もそれなりには(特にパッケージソフト等を開発している業界の方々はそう見える)正しい部分もあると思う。
コピーはそれでも無くならない。それはパソコンというメディアがもともと複製をしていくメディアであるからだ。そしてネットも、コードを伝送してブラウザで同じ状態を再現する「コピー」なのだし、PCで「ファイルコピーをしたことがない」という人はもう物理的にアリエナイ。

が、正常化の旗の下には元のアングラ世界に戻って白旗をいちおうあげときつつ、地道に反省したふりをしながら、改変でなく「無視」をするとかフリーオ的な新しい考え方に立つのがよいのかな。まあ脳内にあったことを整理しないで書いたんで、そのへんは馬鹿の独り言と大目に見てください。

俺の知ってる範囲内でのコピーやネット歴史の本

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

違法コピー職人たち~誰も語れなかったパソコンの黒歴史

違法コピー職人たち~誰も語れなかったパソコンの黒歴史

マイコン少年 さわやか漂流記 (秋葉趣味)

マイコン少年 さわやか漂流記 (秋葉趣味)

せまいー




[PR]ENEOSでの給油はポイント2倍!